俳句音楽ムービー 「風に立つ」興梠みさ子

希少がんを患いながら、病室の窓から見える景色や心象風景をみずみずしい感性で詠み続ける興梠みさ子さん。
2019年(令和元)の春から初秋にかけて詠んだ50句を、映像にしてお届けします。
興梠さん本人による朗読も収録。

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「興梠さんは、素直な俳句を詠む人」西村和子

この映像には、興梠みさ子さんが令和元年の春から立秋にかけて病床で詠んだ50句が収録されています。
治療法が確立されていないNEC(神経内分泌がん)の宣告をうけ、希望が見えない中で得た「自分のそばに俳句がある」という気づき。同年6月に救急車で運ばれ始まった入院生活でも、窓から見える景色や心象風景をみずみずしい感性で詠み続けています。その生の証となる俳句に中村ヨシミツのギターが響鳴し、三原ミユキの歌声が寄り添います。
冒頭の「ものの芽」は興梠さん本人による朗読で、令和元年8月11日に福岡市内の病室にて録音したものです。(清水栄利子)

2019年10月1日リリースの俳句音楽CD「風に立つ」と同じ内容で、全18分39秒。
写真もすべて興梠みさ子さんの撮影によるものです。どうぞ、お楽しみください。

演者プロフィール
中村ヨシミツ 作曲・ギター
クラシックをはじめ、様々な音楽の演奏やギター教本、編集のアレンジなどを手がける。役者や舞踏家、尺八や三味線、太鼓などと即響演奏をするうちに、「魂のギター」「即響のギタリスト」と呼ばれる。作曲家としても数多くの名曲があり、高く評価されている。

三原ミユキ 歌
京都市立芸術大学音楽学部声楽科卒業。シャンソン、カンツォーネ、日本の歌(童謡・唱歌・演歌・ポピュラー)、ラテン、中村ヨシミツオリジナル他、幅広いレパートリーを歌う。阿木燿子と宇崎竜童の「フラメンコ曽根崎心中」東京・大阪・長岡公演でお初の歌を担当。

長谷川玲子 朗読
元静岡放送アナウンサー、報道記者の経験もあり幅広い声の仕事に定評がある。静岡県を中心にテレビやラジオ番組に多数出演。舎鐘代表取締役、東京経営短期大学特任准教授。

曲目
01 ものの芽(興梠みさ子朗読)
02 花柘榴
03 時計草(朗読)
04 クジラの歌
05 花泥棒(朗読)
06 ケセラケセラ
07 蟬時雨(朗読)
08 向日葵
09 雲の峰(朗読)
10 夜の秋
11 晩夏光(朗読)
12 オランダ坂
13 盆の月(朗読)

作者略歴
興梠みさ子(こうろき みさこ) 俳号 みそまめ
(旧姓 岡村)
昭和31年2月15日 大分県別府市で生まれる
中津市・再び別府市・東京で暮らし、別府市に戻る
小学校の途中で熊本県阿蘇郡へ
昭和43年 熊本県阿蘇町立永水小学校卒業
昭和46年 大分県別府市立青山中学校卒業
昭和49年 大分県立別府青山高等学校卒業
昭和51年 長崎外国語短期大学英語科卒業
大分市で子どもに英語を教える仕事に就く
昭和55年 結婚で宮崎県延岡市へ、3人の男の子を育てる
別府市の母の近くに住んだ後、夫の仕事の都合で福岡市へ転居
平成27年 NHKラジオ「文芸選評」に投句を始める
「NHK俳句」に投句を始める
3月、盲腸の診断で手術
術後の生検でカルチノイドとの診断を受ける
平成30年 インターネット句会「俳句の広場ラ・セゾン」参加
「フェイスブック俳句会」参加
10月、「NEC」という希少がんとわかる